第139回直木賞は、
井上荒野(あれの)氏著 『
切羽(きりは)へ
』に。
新鮮さが評価された芥川賞に対して、直木賞は「熟成度」が重視されたらしい。
井上荒野(あれの)氏は、89年にデビューしてから、10年以上、本が出版されない時期があったという。
今第139回直木賞では、デビュー作や新機軸などの新鮮な候補作が多かった中、『切羽(きりは)へ』は、決選投票で満票を獲得したという。
平岩弓枝選考委員は、構成や文体が確かで人物が描けているという小説のイロハが「ほぼ完璧」と評価。
また、「作家として大人」と高く技量を認めた。
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